第3回定例会 代表質問

2018-11-29

猛暑と災害に備えた対策を

質問:今夏は世界各地で記録的な猛暑が広がり日本でも7月中旬以降は35度以上の猛暑日となる地点が相次いだため、プールや屋内運動場を使用中止にする学校があった。 ①来夏に向けて、プールサイドに日よけ等の器具を設置したらどうか。②屋内運動場に空調を整備すべきでは。

 ①プール指導で日よけ等の設置は必要。各施設の状況に合わせた手法を検討する。②児童・生徒の安全な教育環境の実現はもとより、災害時の避難所機能向上のためにも屋内運動場に空調整備は必要。牛込第一中学校屋内運動場は、大規模改修を行わずに空調整備可能なため、空調整備を進める。また、各学校の設備、立地条件等を調査し、武道場を含めた屋内運動場の空調整備の方法等を検討する。

地域で※フレイル予防・対策を

 我が国が迎える超高齢社会は、健康寿命と平均寿命の差をいかに縮めるのかが最重要課題。要介護になる前段階のフレイル状態からでも、生活機能の維持向上が可能であることが分かってきた。フレイル状態の改善・予防には高齢者が自発的に生活行動を継続して実践することが重要であり、身近な地域で取り組める環境の整備が必要。そのため、地域支え合い活動をフレイル予防・対策の3つの柱社会参」 「栄養」 「運動 」「参加」での視点で眺め直しては。

 改めて3つの視点で既存の事業を点検・整理し「 (仮称 )しんじゅく100歳トレーニング」や「新宿ごっくん体操」の普及啓発と相互に関連づけて展開し、区民が身近な地域で、生活機能の維持向上や社会参加ができる環境づくりを推進する。

※【フレイル】加齢とともに運動機能や認知機能が低下していること

学童クラブの環境整備を

 少子高齢化が進む中、女性が輝く社会実現のため安全で安心して児童を預けられる環境整備が必要。7月1日現在、区立学童クラブは27所で定員1,365人に対し登録者数は1,663人であり、私立学童クラブは3所で定員120人に対し登録者数は124人である。中町学童クラブのように定員、よりも登録者数が大幅に多い学童クラブもあるが、学童クラブの環境整備について区の考えは。

 学童クラブの定員は、学童クラブ室の面積により設定している。中町学童クラブは、児童クラブ室の面積により設定している。中町学童クラブは、児童館スペースを活用しても学童クラブ専用スペースが不十分な状況のため早急に対応を検討する。

医療的ケア児の通学手段確保を

 これまで都立特別支援学校は乗車中の医療的ケアを要する児童・生徒のスクールバス通学は安全確保が困難との理由で乗車を認めなかったが、本年9月より専用スクールバスの運行を開始した。乗車する看護師の確保が困難など課題は多いが、準備が整えば順次運行を開始するとのこと。新宿養護学校は、都内で唯一の区立肢体不自由特別支援学校として教育の機会を提供してきた。これまでの歴史や実績から鑑みても医療的ケアを要する児童・生徒の教育の機会を広げる責任がある。都立学校の専用スクールバス運行開始を踏まえ、区の考えは。

 今後入学する児童の動向を見据え、安全最優先に児童・生徒、保護者の課題に的確な支援方法の確立が必要。保護者と学校の協力のもと、都の取組み状況等に注視し検討する。